『同窓生便り』第22号 47回生 金沢明彦 「47回生クラス会だより」

私たち47回生は、2年前の2020年に数え歳で70歳になり古稀を迎えました。古稀は字の如く、古く稀に長生きしたことを意味して、長寿をお祝いするものです。
この名前は、唐の詩人・杜甫が詠んだ詩「人生七十古来稀なり」に由来しています。古稀の「古」は「古来」、「稀(まれ)」は「めったにない・珍しい」の意味があり、「古来より70歳まで生きる人はまれなこと」という意味があります。私たちも古稀のお祝いしようと、クラス会を企画しましたが、コロナ禍で残念ながら中止となりました。クラス会は2017年11月11日(土)に神戸倶楽部で開いたのが最後になっていました。
そろそろクラス会を開こうかと思っていた矢先、2022年春、嬉しい知らせが飛び込んできました。植田公一君が旭日単光章を受章したという知らせでした。旭日単光章は、功績の内容に着目し、顕著な功績を挙げた方に授与される勲章とあります。植田君は、セメント、生コンクリート、建築資材を扱う専門商社の三代目の経営者で、彼曰く、会社経営を長年続けてきたという功績とのことです。
10月16日(日)に、ポートピアホテル31階トランテアンにて、47回生有志によるクラス会を兼ねた植田君の受章祝賀会が開かれ、フランス料理のフルコースをいただきながら歓談しました。宴が落ちついたところで、一人ひとりが祝辞を述べた後、植田君から受章の経緯と祝賀会開催へのお礼の言葉がありました。「無事是名馬」という言葉がありますが、引き継いだ家業を、いろいろ苦労はあったことでしょうが、何事もなく続けてこられたことに尊敬の念を覚えました。
続いて、二次会がポートピアクラブサロンフィットネス&スパ「ルアナ」 のラウンジで植田君の返礼として開かれ、楽しい思い出と近況の語らいの時間が夜晩くまで過ぎていきました。古稀を過ぎ、皆、よくここまでたどり着いたものだと感慨に浸りつつ、これからも元気に再会できることを誓い合いました。
思い返せば、私たち47回生は1958年(昭和33年)に甲南小学校に入学、1964年(昭和39年)に卒業しています。卒業後はそれぞれの人生を歩み、早60年が経ちました。その間、残念ながら物故された方もいらっしゃいますが、これまで何度となくクラス会や同窓会が開かれ、お互いの健勝や友情を確かめてきました。幼少の思い出を共有し、クラス会で人生の思い出を積み重ねていけることは、とても幸せなことだと思いました。

 

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