『同窓生便り』第7号 70回生 小松 佳苗「薬膳鍋で、常に備えよ」

70回生の小松佳苗(旧姓 能村)です。

甲南幼稚園から甲南女子大学まで、ずっと甲南でお世話になり、のびのびと過ごさせて頂きました。小学校時代に印象に残っている出来事があります。
当時私は二年生で、一年生に弟、幼稚園に妹がおりました。
ある日の授業中、いきなり他の学年の先生が教室にいらっしゃり、私だけ職員室へ呼ばれました。廊下に出ると、一年生の弟も教室から出てきています。
何事があったのだろうと不安に思いながら、先生に付いて弟と職員室へ行くと、そこには幼稚園にいるはずの妹がおりました。
妹のかたわらには、プラスチックのケースに入ったハムスターの死骸が、、、
先生が仰るには、妹が通園途中に見つけて幼稚園に持ってきてしまい、その上、お姉ちゃんとお兄ちゃんに、どうしても見せたいと言ったそうで、その妹の願いを叶えてあげようと先生方で手分けして兄弟を呼びに来て下さったという訳でした。
あの時の妹の誇らしげな顔は今でも忘れられません。
甲南らしいアットホームなエピソードだなぁと、数十年経った今でも覚えています。
お陰様で現在も兄弟仲良く、元気に過ごしております。

私は、大阪市内で薬膳鍋の専門店を構えております。
夫の転勤で香港在住時に漢方と薬膳を学び、東洋医学の未病を防ぐという考えに感銘を受けました。病気になる前に、病気にならないよう身体を整えるという考え方です。
まさに、「常に備えよ」だと思いました。
そして帰国後、日本の薬草を使った日本人のための薬膳鍋のお店を開き、1人でも多くの方の「病気にならない身体作り」のお手伝いが出来ればと日々奮闘しております。

小松様2
薬膳鍋の食材

厳しいご時世ではありますが同窓生の皆様におかれましては、くれぐれもお身体に気をつけて、元気にお過ごしくださいませ。

70回生小松(能村)佳苗

70回生小松佳苗様