60回生同窓会~藤原一三先生を囲んで~

60回生同窓会が10月2日に御影の西村屋「和楽」で開催されました。
今回は、一、二年生、五、六年生の時に担任していただいた藤原一三先生にご参加いただきました。藤原先生には、国語、社会、体育、書道を教えていただきました。指導がきびしくて、皆よく怒られました。

藤原先生は、今年で91歳になられます。昨年脚を負傷されましたが、とてもお元気でした。
現在は兵庫県書作家協会の参与で、毎日新聞社が主催の「毎日書道展」に毎年作品を出品されています。

今回、私たちの小学生時代のお話をされていましたが、大変な記憶力で、個々の生徒の特徴、出来事、家族、住所、電話番号まで細かく覚えていらっしゃいました。
私たちが学生として学んでいた頃、学校で先生方はどの様にお仕事されていたのかお話ししてくださいました。
ご父兄のお話も、名家が多い甲南小学校ならではで大変興味のある内容でした。あるご父兄が上皇后陛下(当時の美智子妃殿下)からクッキーをいただいた時に、藤原先生が御礼のお手紙の代筆を頼まれ、苦心して巻紙に書かれたお話しも面白かったです。
藤原先生のお話を聞かせいただき、その見識は教師という職業が天職でいらっしゃると感じました。

藤原先生の個々の生徒を熟知した厳しいご指導のお陰で、その後の学生生活や社会人となってつらい環境下になっても挫けず前向きに乗り越えてくることができました。
今思うと、日本語、日本史、運動、習字を通じて日本の文化、甲南の精神を教えていただき、人生の土台を作っていただいたと感謝しています。

今回小学生時代の話をして、毎月の遠足、合歓の郷合宿、音楽朝礼、お誕生日のお祝い、春秋の運動会、学芸会、音楽会などイベントの多い小学校だったと思いました。当時の先生方が、色々と工夫し苦労して準備してくださったことが、今になってわかります。
恵まれた学校、先生、そして同級生と学ぶことができたと、あらためて感謝の気持ちでいっぱいになりました。

60回生 松田泰英

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藤原 一三「心」 2022年毎日書道展出品