『同窓生便り』第16号 79回生 小田宗一郎「オリンピック、パラリンピックに関わらせていただいて」

79回生の小田宗一郎です。先日、阪急電車を降りた時、私の前を甲南小学校の制服を着た少年が、友達と一緒に楽しそうに走り過ぎていきました。昔を思い出し、とても懐かしい気持ちになりました。私も放課後は校庭や友達の家に行っていつも遊んでいました。勉強の方は苦手でしたが、理科だけは好きで、工夫してものを作ったり、「宇宙のひみつ」を知ったりするのが大好きでした。いろいろな「ひみつ」を知って誰もやったことのないことをやってみたい!!と思っていました。

私は現在、父の会社であるサンコロナ小田株式会社の取締役、新規事業開発部部長をしています。幣社は独自の糸加工技術を武器に糸から製品まで一貫したグローバルなモノづくりをしており、カーテン製品やブライダルドレス生地の製造販売が主な事業です。また、糸加工技術を生かして新素材の炭素繊維複合材料(Flexcarbon)の開発をしています。2020年に世界最大の複合材料展示会JEC(フランス)でアシックス社と最高賞を受賞しました。

今年は57年ぶりに日本でオリンピックが開催され、とてもたくさんの感動を頂きました。幣社も間接的にですが、この感動の場に関わらせて頂くことができました。開会式では国歌を独唱されたMISIAさんのドレスに弊社の生地が使用されました。衣装を担当された有名デザイナーTOMOKOIZUMIさんに弊社のペットボトルからリサイクルした環境配慮型のオーガンザ生地をレインボーカラーで選んで頂きました。パラリンピック閉会式に登場した「すべての違いが輝く街」のカラフルな高層ビルにも弊社のオーガンザが使われました。また、陸上用シューズでアシックス社との共同開発により生まれたFlexcarbon製のピンなしソールは国内外を問わず複数の出場選手に履いて頂きました。ピンなしシューズは100年来の常識であった金属ピンをなくし、シューズの革命を起こしたと言われています。

MISIAさんのドレスに採用されたことが記事になりました
MISIAさんのドレスに採用されたことが記事になりました

この歴史的な大会に関わらせて頂いたことは大変ありがたく、また、子供のころから思っていた「誰もやったことのないこと」ができたことをとてもうれしく思っています。

オリンピック、パラリンピックの選手の「持てる能力を最大限発揮して、自分の殻を破り、進化していく」姿に感動を受け、自分もビジネスの世界で進化していきたいと思います。

79回生クラス写真、みんな面影がありま�すね
79回生クラス写真、みんな面影がありますね

2019年幹事学年はとても楽しかったですs
2019年幹事学年はとても楽しかったです
(上段左から4番目 小田宗一郎)