『同窓生便り』第10号 77回生小池亮介、76回生小池尚子「One team Konan !」

2011年にマレーシアに駐在してから東南アジア生活はちょうど10年が過ぎました。昨年の今頃はまさか私達の生活がウイルスによって一変するとは思いも寄りませんでした。
私が現在住んでいるシンガポールは、政府の強力なリーダーシップのもと、昨年の7月に感染拡大の抑え込みに成功し、7月以降市中感染者はほぼゼロの状態で街にも活気が戻りコロナ以前の生活に戻りつつあります。現在は最大8人までの集会や飲食(酒の提供は10時半まで)が許可されており、先日一年越しに念願のシンガポール甲南会を行いました。
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前列右端が小池亮介、前列左から2番目が小池尚子

10年前の今頃、私がボルネオ島サバ州・マレーシアのジャングルに住むことになった際、村の人達やパームプランテーションで働く出稼ぎワーカーにとって私は初めての日本人でした。「このエイリアンは何をどう食らうのか」、という眼差しで皆興味津々に一挙手一投足を見てくるので、こちらもそれに答えねばと。ただ僻地に派遣されただけの一人の若僧がまさか彼らの「日本人像」になるのかと思うと少し身の引き締まる思いだった事を思い出します。
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よくよく思い返してみると、小学校の頃、通学路で悪さをすると、その特徴的なボンボリ付きの帽子のお陰で、「甲南生なんだからちゃんとしなさい」と近所の方や先生方に注意された記憶が蘇ります。
甲南生だから?甲南生らしさ? ん? 一旦それって何なのだろう、でも何かわかる気がする、というのは多くの卒業生が共感できるのではないでしょうか。
私自身、甲南小学校での毎日、先生に怒られたり褒められたりした経験(理科準備室で待つ宮下先生に宿題を忘れた報告に行く廊下は長かったなぁ)、早起き遠足(お菓子は200円まで!)、学年対抗リレー(77回生は青色でした)、学習発表会(1年生時は白雪姫)、ポートボール大会(仁川学院との対戦)など、社会や仲間や大人との接点を通じて、いつの間にか「甲南生らしさ」、ある種の小さなプライドのようなものが生まれたのかもしれません。
最後に、私はこれまでゆく先々の国で現地で活躍されている多くの甲南の先輩後輩にお世話になりました。出会う方、出会う方、「世界に通用する紳士、淑女」でした。この場をお借りして御礼申し上げます。
「えっ、君、甲南? 困った事ないか? いつでも連絡してこいよ」世界中でこんなサポートシステムがあるなんて、素晴らしくないですか?

私達夫婦は甲南小学校の同窓会を通じて再会し、2016年の結婚を期にシンガポールでの新生活が始まりました。
多民族多宗教が入り交じる国での生活は不安とワクワクではありましたが、語学学校やジムを通じて色々な文化的背景を持つ人達と出会うことができ大きな財産となりました。
こちらでも甲南の方々との出会いも多く、お食事やゴルフをご一緒させて頂き大変お世話になり、甲南ファミリーの温かさを感じております。
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小池亮介・尚子