阪神・淡路大震災を振り返って



 
1.地震の概要

 平成7年1月17日未明に阪神・淡路地域を襲った「兵庫県南部地震」は、 日本で初めての近代的な大都市における直下型地震であり、 大きな破壊力をもって、未曾有の被害をもたらした。

(1) 発生日時 平成7年1月17日午前5時46分
(2) 震源 淡路島(北緯34゜36' 東経135゜02')
(3) 震源深さ 約16km
(4) 規模 マグニチュード 7.3
   (平成13年4月23日気象庁の見直しに伴い、マグニチュード7.2より修正)
(5) 震度 震度6(一部地域で震度7)
(6) 特徴 横揺れと縦揺れが同時に発生

2.兵庫県の被害状況

 
兵庫県
全 国
1.死亡者
6401人
6433人
2.負傷者
40,092人
43,792人
重  症
10,492人
10,683人
軽  傷
29,598人
33,109人
3.家屋被害
世帯数
439,608
460,357
棟  数
240,956
249,180
4.被害総額
約10兆円
建築物
5兆8000億円
鉄  道
3439億円
高速道路
5500億円
文教施設
3352億円
港  湾
約1兆円

 

 

 

 

 

 

 

 




(国際防災世界会議2005年1月18日〜22日展示資料より)

3.神戸市の被災状況 http://www.city.kobe.jp/cityoffice/06/013/report/

1) 市民生活の被害
◆犠牲者
 ・死亡者 4,571人(H12.1.11)
 ・不明 2人
 ・負傷者14,678人(H12.1.11)
高齢者(60歳以上)が死亡者の約58%家屋倒壊による死者多数(窒息・圧死が全体の約73%)
※高齢者、家屋倒壊による死者の割合は、平成7年8月31日現在(死者4319人)での割合

◆避 難
 ・ピーク時: 箇所数599箇所(H7.1.26)、避難人数236,899人(H7.1.24)、避難所就寝者数222,127人(H7.1.18)

◆公共施設の被害
 ・市役所、病院等の重要公共施設の破損、倒壊

◆学校教育・社会教育・文化施設の被害
 ・学校園の約85%が被災
 ・博物館、中央図書館旧館、ポートアイランドスポーツセンター等の破損、倒壊
 ・酒蔵、異人館等の破損、倒壊

2)神戸産業の被害
◆基幹事業所及び製造大手企業
 ・本社等中枢建築物の倒壊
 ・生産ラインの停止

◆中小企業・地場産業
 ・ケミカルシューズ  約80%が全半壊または全半焼
 ・清酒造       50%以上の企業が全半壊

◆市場・商店街
 ・旧市街地の商店街の約1/3、市場の約半数が甚大な被害

◆観光・コンベンション施設
 ・観光施設、宿泊施設、コンベンション施設などで建物損壊などの被害

◆農漁業施設の破損
 ・漁港、漁船だまり、農地、農業用施設等が多数被害

3)区別内訳
◆人的被害 (平成12年1月11日 最終変更)

 
東 灘
中央
兵庫
長田
須磨
垂水
西
合 計
死亡者(人)
1,471
933
244
555
919
401
25
11
12
4,571
ピーク時の避難所数(箇所)
120
74
90
96
79
69
41
16
29
599
ピーク時の就寝者数(人)
60,700
35,000
35,172
26,300
35,347
21,067
6,926
1,777
2,348
222,127
ピーク時の避難者数(人)
65,859
40,394
39,090
26,300
55,641
21,728
4,747
1,787
2,360
236,899
※避難所、避難者数はピーク時であるため、各区合計は全市計に一致しない

◆物的被害(全壊・半壊 … H7.12.22現在、全焼・半焼 … H8.2.1最終)

 
東 灘
中央
兵庫
長田
須磨
垂水
西
合 計
全 壊(棟)
13,687
12,757
6,344
9,533
15,521
7,696
1,176
436
271
67,421
半 壊(棟)
5,538
5,675
6,641
8,109
8,282
5,608
8,890
3,262
3,140
55,145
全 焼(棟)
327
465
65
940
4,759
407
1
0
1
6,965
半 焼(棟)
22
2
17
15
13
9
2
0
0
80

※全壊:住家の主要構造部(壁・柱・梁・屋根・階段)の損害額が、その住家の時価の50%以上に達した程度のもの
※半壊:住家の主要構造部(壁・柱・梁・屋根・階段)の損害額が、その住家の時価の20%以上50%未満に達した程度のもの
※上表の全壊・半壊:の棟数については住家・非住家を含んだ数である


トップページへ