建学の精神に立ち返って

校園長 大谷 彰良

 
これからの私立学枚のあり方を考えると、建学の精神をどのように具現化していくか。また、子ども達はじめご家族の愛校心の高揚をいかにして図るかである。
 そこで、改めまして同窓会の皆様に、甲南教育の目的である建学の精神や教育方針、そして教育目標などの概要をお知らせしたいと思います。
 
 建学の精神は、「人格の修養と健康の増進を第一義とし、個性に応じて天購の才能を発揮させる」と提唱され、なかでも、徳育と体育を重視しています。また、個性を尊重し、個々が生まれつきもっている能力を引き出して伸ばすところにあります。
 
 教育方針においては、
1. 幼稚園・小学校の連携による一貫教育を目指す
2. 徳・体・知の調和的発展を目指す
(1)徳育については、情操を豊かにし、共職互助・相互尊重を図る
(2)体育については、質実剛健を旨とし、心身の健康増進を図る
(3)知育については、基礎・基本の徹底を図る
3. 時代の変化に対応する教育を日指す
 

 国際理解教育・情報教育・環境教育を推進する教育目標としては、「ひとに優しく 自分に厳しい甲南生」のスローガンを掲げ、実践的目標である『甲南生のめざす10箇条』(甲南生として身につけてほしい重点目標)を設けました。
 子ども達は、次の@〜S(幼稚園は@〜F)を勉強していきます。
 @相手の目を見て話し、聞く Aすばらしいことには、拍手で祝福する B周りのひとたちへの感謝の「ありがとう」Cしっかりとあいさつする D身の回りの整理整頓をする E集合したら、口にチャック Fあやまちは認めて「ごめんなさい」G宿遺は、必ず出された翌日に出す Hごみの落ちていない学校をめざす I仲間はずれのない学校をつくる
 ※@〜Cは「ひとに優しい甲南生」D〜Gは自分に厳しい甲南生」H〜Iは誇りある学校
 
 このように、甲南教育は「健全な常識をもった世界に通用する紳士・淑女」の育成だと考えております。
 今後も同窓会の皆様のご指導を仰ぎたいと思います。

        (甲南小学校同窓会会報(9月1日発行)に掲載)