『同窓生便り』第13号 48回生 三代(池端)英子、50回生 池端 弘子「ふるさと甲南」

長く神戸を離れ東京や海外に暮らしていた私と、やはり甲南小学校同窓の妹 弘子(50回生)に “ふるさと甲南” を振り返り思い出す機会をいただいたと、書き始めます。

一昨年から続くコロナウイルスで一変してしまった私たちの日常生活、誰もがこのコロナ禍で外出を控え自宅時間が増えていることでしょう。家で過ごす事は嫌いではないのですが、さすがに一年以上も経つと家時間が多いことにうんざりし始めています。そんな中家でする事と言えば、片づけです。「断捨離」といいますが、私はこの言葉が好きではないです!!どんどん捨てるのではなく、物を大切にしていくため整理をしています。

物品の整理、アルバムの写真、手紙類、書類、新聞の切り抜き、集めすぎたコレクション、ビデオ、カセット類、記念品、それらの品々をながめ(愛で)ながら、甦ってくる数々の思い出を楽しみながら、つれづれなるままにこの文章も書いています。

甲南小学校の思い出は

・遠足で長距離を歩いたこと

・学年別リレーの練習をしたこと

・校庭いっぱい走り回った“シンゲキ”遊び

・たくさん泳いだこと

活発で教室の中の思い出より校庭で走り回って遊んだ記憶の方が多いのは、現在(60代後半)を元気に過ごせる体とポジティブ思考で活動が出来る原点と感謝しています。

“♬あなたが思うより健康です♬” と流行歌通りです。

精神的な面では

・物など最後まで大切に使う

・友達を大切にする、信頼する

・先生方、親に対し感謝する

・常に備えよ

物を大切にする精神は“三つ子の魂百まで”、今も日常生活の中で“もったいない“、“またいつか“などと思い、物を手放せない性格で片づけの邪魔をしています。”ケチ“とか、”しまり屋“ではなくて、私は“思い出のある物を大切に”したいのです。

私の一番大切にしているのは『友人』です(もちろん家族の次ですが“笑”)。“甲南の校風”は学年、男女、分け隔てない信頼関係で結ばれていて『大家族』のように、いくつになっても“変わらぬ友情”になりたっています。“甲南の絆”には固く結ばれている安心感があります。

私物の中にあった思い出の宝物を紹介します。(左端が英子)

写真As

この写真に写っている友人は現在の同窓会会長の山本和宏君です。私にとって当時も今も“カズヒロちゃん”です。甲南小学校は代々同級生同士の呼び名は年月を経ても昔のままです。立派な肩書も幼馴染みには通用しません!シンちゃん、チエちゃん、タッちゃん、です!

またこんな経験もしました。今から40年ほど前(当時20代後半)、家族と神戸へ帰省し小学校の校庭を散歩していた時、突然“英子チャマ”と声をかけられ、“誰のこと?”と戸惑ってしまいましたが、在校当時のまま用務員の髙橋さんが呼んでくださりビックリ嬉しかった思い出です。先生方、職員方には、いくつになっても私は頭にリボンをつけた“おてんばえいこちゃん”です。

阪神パークs

私には甲南小学校同窓の二つ下の妹 弘子がいます。妹に小学校の思い出を尋ねてみると

・朝礼時にあった誕生日会、先生も生徒も前に一緒に並び、全校生徒から祝ってもらう際、冨田先生と同じ日の誕生日だったおどろき

・文房具を大切に使い、消耗したら新品をいただけたこと

(教室の戸棚の中に沢山の新しい文房具が入っていて使い終えたら新しいものと交換してもらえたこと。鉛筆、消しゴムを小さくなるまで使ったことの誇らしさ)

・運動会では姉が一等選手だったこと(自分も頑張ろうと思った)などを話してくれました。

集合写真s

私達姉妹は甲南小学校、甲南女子中高をずっと通しで在学していたのではなく、途中父の仕事により転校を経験しました。結婚後も夫とともに転居、子供たちの転校等、いろいろと環境の変化を経験しました。そんな私達姉妹も甲南での学び、甲南の友情は幼いころの思い出とともに人生の宝物となっています。

最近、妹は小学校同級生とゴルフを一緒に楽しんでいるようです。私の方は「グループライン」でメール交換、甲南繋がりで広がる友人仲間に入って楽しくやりとりをしています。

私も妹も東京での生活が長く、子供、孫の代で甲南での教育を受けさせていただく機会がなかったのがとっても残念です。きっとその思いは東京在住の方々、皆同じではないかと思います。

長々とめどない文章となってしまいました。

今はどなたもコロナで一変した生活の中でいろいろな思いで過ごされていると思います。“昔のアルバム”を開いてみてはいかがでしょうか?

タイムスリップし、“住吉川付近のふるさとへの旅”ができます。旅費のかからない最高の“おひとり様ツアー”です。そして近いうちに甲南の会が開かれ皆様とお会いできる日を楽しみにしています。

 

追伸: オンライン制約から解放され、子供たちの人格形成が健全に育まれる環境に早く戻ることを願っています。